建物費
読み込むポイント
-
新築・改修の必要性(事業→そのための建物、建物ありき→事業は必要性が薄い)
-
規模・構造・用途が事業目的にちゃんと即しているか
ギャップ例
-
計画:新規事業である省エネ基準適合住宅対応のモデルルームの新築と記載
-
現実:実際は既存事業と事務所用途にも利用、専ら補助事業と言えるスペースが特定できない
機械装置・システム構築費
読み込むポイント
-
設備導入の目的(新製品開発/生産効率化など)
-
専用性の強調(補助事業以外に使えない機械/システムか)
ギャップ例
-
計画:新製品A製造マシニングセンタ
-
現実:従来品Bの製造にも流用されている
技術導入費
読み込むポイント
-
どのような知財・技術を導入するか(特許、ライセンス名)
-
それが補助事業の成果物にどう結びつくか
- 契約書は補助事業に関連しているものか
ギャップ例
-
計画:新アルゴリズム導入でシステム高度化
-
現実:導入予定の特許は使われず、単なる一般ソフトの利用に留まっている
専門家経費
読み込むポイント
-
どの段階で、どの専門家を、どんな役割で起用するのか
-
日数・単価の合理性
ギャップ例
-
計画:商品開発のため大学教授と専門家から100日間助言
-
現実:教授や専門家の名義のみ、実際は打合せ1回・報告書はサマリーや同一内容のコピぺ
運搬費
読み込むポイント
-
何をどこからどこへ、何回運ぶか
-
導入機械と関連しているか
ギャップ例
-
計画:新規導入機械・装置の搬入・設置費
-
現実:本体価格込み、値引きで後日キャッシュバック
クラウドサービス利用費
読み込むポイント
-
どのシステムを、何のために、どの期間利用するか
-
補助事業専用利用かどうか
ギャップ例
-
計画:AI解析用クラウド環境
-
現実:会社全体のデータサーバー費を全額計上
外注費
読み込むポイント
-
何を外注するか(加工、設計/デザイン、検査)
-
成果物の定義(納品形態、報告書、図面)があるか
ギャップ例
-
計画:新製品の加工外注
-
現実:試作品の製造や量産品(製造原価)の一部。システム開発の場合は自社人件費の付け替え
知的財産権等関連経費
読み込むポイント
-
取得する特許・商標の具体性(弁理士の見積、報告書類)
-
事業との関係性
ギャップ例
-
計画:新サービスに関わる特許出願
-
現実:既存商標(全社ブランド)の更新費用を計上
広告宣伝・販売促進費
読み込むポイント
-
どの媒体・どのタイミングで、誰に訴求するか
-
補助事業の成果物の販売促進に直結しているか
ギャップ例
-
計画:新製品Aの展示会出展広告、チラシ制作
-
現実:会社全体のイメージ広告や他製品の宣伝に使われている/チラシの「補助対象物件受払簿」がない
研修費
読み込むポイント
-
どの従業員が、どんな内容の研修を受けるのか
-
新事業の遂行に必要なスキルかどうか(事業、会社に紐づくものか?個人に紐づく資格や免許ではないか)
ギャップ例
-
計画:新設備操作研修
-
現実:一般的なマナー研修や資格取得講座を計上